私小説も出版の大塚咲さん AV卒業後はアート分野で活躍
■7年目でブレーク「記憶がないくらい忙しかった」
さて、大塚さんがAV女優になったのは19歳。自らスカウトマンに声をかけて事務所を紹介してもらった。
「当時、AVの募集広告は知らなかったし、インターネットで検索するのも日常的じゃなかった。だから、手っ取り早いって思ったんです」
デビューしたものの、ギャラの未払いが原因で事務所とけんか別れ。その後、別の事務所に移籍してAV女優を継続したが、人気は出なかった。そんな大塚さんの転機となったのが、事務所マネジャーとの“できちゃった婚”。出産後、わずか3カ月で現場復帰した。
「中途半端な感じだったんです。売れない女優は現場じゃ名前も覚えてもらえません。作品をヒットさせ、レイプによる心の傷も解決して次のステップを踏もう、そう思って決断しました。それが08年です」
ストレッチを繰り返して産後の体を元に戻し、営業努力は惜しまなかった。もちろん、現場ではガチンコ。結果、オファーが殺到し、7年目にして大ブレークした。