私小説も出版の大塚咲さん AV卒業後はアート分野で活躍
「『よわむし』には、15歳で見知らぬ男性にレイプされた私のこれまでの人生を書きました。PTSDを発症して日常生活がままならず、女子高から単位制高校への転校を余儀なくされたこと、家族や彼氏との関係の変化、どうしてAV女優になったのか、自傷行為、幻覚、酒や精神安定剤への依存など、被害者の人生の一例として読んでもらいたいですね」
一読して驚いた。まさに赤裸々。ここまでさらけ出すと、家族からの猛反発があったのでは?
「両親には過去にすべて話したことなので大丈夫です。娘に自分の過去を話さなければならない時が来たら、性犯罪の被害者であることも性犯罪の正体も彼女に話すつもりです」
自身の性被害を明らかにすることで、同様の苦しみに打ちひしがれている女性へのサポートや、男性への警鐘にもなる。
「外見が目立つから被害に遭うのではありません。加害者が狙うのは自分よりも腕力が弱く、立場を利用できる、事件を隠すことが出来そうな相手です。被害者の外見のせいというのは間違いです」