「ギルガメ」司会でも活躍 ものまねタレント岩本恭生は今
91年には、深夜のお色気番組「ギルガメッシュないと」(テレビ東京)の初代司会者に抜擢されたほか、多数のレギュラー番組を抱える売れっ子に。
だが、好事魔多し。08年夏、妻・恵美さんに脳幹腫瘍が見つかり、手術をしたものの、左半身に麻痺が残ってしまった。
「リハビリを経て自宅に戻ったのは、それから1年後。でも、復調せず車椅子生活のまま。長女が小4、長男は小2でした」
やむなく仕事をセーブし、“主夫”として介護と子育てに明け暮れた。
そして12年2月、札幌の実父が亡くなったのを機に、母と同居するため転居。だが、恵美さんは14年2月、誤嚥性肺炎で死去した。享年52。若すぎる死だった。
「その日は仕事で東京にいたため、最期をみとれなかったんです。それが今でも心残りで……」
それまで明るく振る舞っていたが、奥さんの話となるとトーンが落ちた。
「再婚? 今さら恋愛はめんどくさいから、ないですね」
子供2人と札幌市内に住む。
(取材・文/高鍬真之)