詐欺被害者は置き去り…宮迫博之vs吉本興業は“痴話げんか”
一番泣きたいのは被害者の方だろう。
「雨上がり決死隊」宮迫博之(49)の涙の会見に続き、今度は吉本興業の岡本昭彦社長(52)まで涙の会見。別れる、別れないで揉める痴話げんかみたいな展開になっているが、ちょっと待ってほしい。
そもそも、一番の問題は、宮迫らが振り込め詐欺グループの乱痴気パーティーに出席し、宮迫に至っては100万円ものギャラを受け取っていたという事実。それは振り込め詐欺の被害者のお金だ。被害者にすれば、「泣きたいのはこっち」「うだうだ内輪揉めしてるんじゃねえ」だ。
百歩譲って、ギャラを受け取った時点で反社会的勢力とは知らなかったにせよ、フライデーからその事実を指摘されたにもかかわらず、宮迫は「すぐに返還したい」「被害者に対して償いをしたい」と申し出るどころか、保身のために嘘をついた。
「それが問題の本質でしょう。それに宮迫さんの涙の会見を見ていても、今後どう償っていくつもりなのか、具体的に何も伝わってこなかった。いずれにせよ、一般企業で同じことをやったら懲戒解雇です。バッシングが起こった途端に処分を撤回した吉本興業も、1000人近い社員を抱える企業としての姿勢が問われます」(経済ジャーナリスト)