ボストンで薬物検査…窮地を救ったのは阪神とフィルダー
いや、確かにリュックを背負って両手に、買い求めたベースボールグッズをパンパンに詰め込んだ紙袋をぶら下げ、短パンにTシャツ、さらにこともあろうに一応、海外旅行なのにサンダル履きスタイル(大概、俺はそうなんです)じゃ、怪しまない方が不思議だと思います。
両足も開かされ全身くまなくチェックされたけど、彼の目的のいかがわしいブツはまったく発見されず……当たり前でしょう! クレメンス(レッドソックス、ヤンキースなどで通算354勝を挙げ、ファンを夢心地にさせてくれた大投手)のバブルヘッド(首振り)人形は所持しているけど、一服フ~ッと吸い込むだけで幻想的な夢心地にさせてくれる薬物は持ってないってー!!(怒)
それでも大男のポリスはどこかまだ納得がいかないようで、諦め切れない表情が続く……と、次の瞬間、俺の頭のキャップを指さしたのだった……いや、後日考えるとキャップの中に何か隠してないか? の意味だったと思うのだが、その時俺は日本からずーっと愛する阪神タイガースのキャップをかぶっていたのです。そして、まったくもって一方通行に「えっ、もしかしてこの大男、阪神知っているの?」と強引な勘違いをしたのだった。