紺野ぶるまがこだわる エロと似て非なる下ネタへの誇り
口にするのは躊躇した。だが、考え直す時間はない。意を決して言うと、拍手と笑い声。さらに次のお題「手品」に周りの芸人から「ちんこで行けるか?」と援護射撃。すぐに「どちらもタネを仕込みます」とひらめき、その後、10問近く「ちんこ」で解き続けた。
ぶるまは「この世のものはすべてちんこで解けるようになっている」(竹書房・紺野ぶるま著「下ネタ論」20年7月30日発売)と確信した。
彼女がデビューした2009年ごろ、お笑いライブシーンでは「可愛い女芸人ブーム」真っただ中だったという。トークの際に自分の経験人数やエロ話をすれば、最前列に座ったオジさんに喝采を浴びた。彼女はそういったノリから距離を取っていた。