<14>2人目の妻の「ベンツと共に去りぬ」事件…納車当日にそのまま走り去る
「あんたべっぴんさんやなあ。どちらのお店ですか?」
出勤するべっぴんのホステスさんに道端で声をかけるのが、野崎幸助さんの楽しみだった。無視する相手もいたが、店に来てくれる可能性もあるので、頭のいいホステスさんならば決してむげにはしない。四つ角を丸くした名刺を渡してくる。それを頼りに指名すれば、べっぴんホステスさんと仲良くなれるというワケだ。
だからといって深い仲になるかどうかはその後の活動内容にかかわってくる。ドン・ファンは、お金という最強のエサを使ってホステスさんを口説きまくったようだ。
その結果、最初の結婚相手は銀座にある老舗クラブのナンバーワンであったようだが、本当にナンバーワンか確かめる術はなかった。彼女との結婚生活は長く続かず、1年か2年で破局したらしいが、同じ方と再婚し、また離婚している。
次に結婚したのも東京・飯倉のクラブでナンバーワンホステス(?)だったCさんだ。彼女との結婚生活は10年ほど続いた。ドン・ファンは惚れ抜いていたようだが、それでも浮気の虫は蠢き、バレるたびに100万円を罰金として支払っていたというから、なんとも浮世離れしている。2人を知る会社関係者が言う。