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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

不都合な真実を報じたメディアを敵対視…メリー氏の考え方は、会社が生まれ変わった今も継承されている

公開日: 更新日:

「ジャニーとメリー知られざる来歴」

 20日に放送されたアイドル帝国を築いたジャニー喜多川メリー喜多川の足跡をさまざまな人の証言で構成したNHKスペシャル。以前は口を閉ざしていた人が、ジャニーズの呪縛から解き放たれ実名、顔出しで明かした。

 ロスで過ごした若き日の姉と弟の生活は初めて知る話も多かったが、創成期のグループ“ジャニーズ”のメンバー中谷良さん(故人)の姉と“SMILE-UP.社”の補償本部本部長との電話のやりとりは驚きだった。昔、暴露本を出した中谷氏を「本を書かれて痛めつけられたのは間違いないので」と謝罪を拒否。生前メリー氏は不都合な真実を報じたメディアを敵対視していた。会社が生まれ変わった今も社員に継承されているかのようだ。最終的に東山紀之が姉と面会。謝罪したことを姉は弟の墓前で報告した。

 元テレビ東京局員でジャニーズ担当者はメリー氏と衝突した苦い体験を語った。

 ある事件を巡り激怒したメリー氏は「おたくの局からうちのタレントを引き揚げます」と宣告。実行に移した。人気タレントの出演拒否は局の弱点。後に和解したものの、メリー氏の当時の手腕を物語るものだった。他のテレビなどメディアも同じことが言える。

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