がんよりも怖い 「急性心筋梗塞死」から逃れる3つの方法

公開日: 更新日:

 1月は心臓の悪い人にとっては危険な季節だ。心臓病で亡くなる人は、1月が最も多く、次いで2月、12月、3月だという。年間数十万人が倒れ、4万人近い命を奪う心筋梗塞はこの時季とくに注意が必要で、その発症率は夏の1.5倍に上る。無事に春を迎えるにはどうすればいいのか? 血管内治療の権威で東邦大学医療センター佐倉病院・臨床生理機能学の東丸貴信教授に聞いた。

■「がんよりも怖い」といわれる理由

「急性心筋梗塞は、心臓を取り巻いて酸素や栄養を送り込む3本の冠動脈のいずれかが詰まり、血流が減ってその先の心筋が壊死する病気です」

 それは強烈な痛みとなって表れる。心臓が締め付けられるような激しい痛みが肩や上腹部、左腕などに広がり、30分以上続く。息苦しさや冷や汗、悪心、発熱を伴うことも。ただ、糖尿病や高齢者の中には痛みを脳に伝える神経が異常をきたしていて無痛のケースもある。

 喉のひきつれ、左肩や胃、奥歯・顎の痛みなどの前触れがあるといわれるが、誰にでも起こるわけではない。発症時の平均年齢は男性が65歳、女性は75歳だが、30代以降は注意が必要だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋