死亡率がぐんと下がる可能性 「心筋梗塞」の正しい予防策

公開日: 更新日:

 死亡リスクのある心筋梗塞の多くは予防できる。東海大学病院循環器内科・伊苅裕二教授に聞いた。

 心筋梗塞はリスク要因を減らし、症状が見られればすぐに病院を受診することが対策の基本になる。リスク要因は、脂質異常症(特に高LDLコレステロール)、糖尿病、高血圧、喫煙習慣だ。

 しかし、予防策としてまだあまり知られていないことがある。まずは、LDLコレステロールを下げる薬として認可されている「スタチン」の使い方だ。

 日本では、基本的にLDLコレステロールが高くなければ適用外。ところが心疾患が死因の第1位である米国では、「糖尿病があればスタチン」とガイドラインで定められている。

「糖尿病治療でヘモグロビンA1cを基準値以下にしても、心筋梗塞の予防にはなりません。有効なのは、あくまで腎不全などの糖尿病合併症に対してです」

 糖尿病であることそのものが、心筋梗塞のリスクを上げる。そして、これまでの研究で「心筋梗塞のリスクを下げる」と結果が出ているのがスタチンなのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝