病気せず長生きのために 胃を強くきれいにする5つの方法
近年、「胃」が全身の健康に深く関わっている重要な臓器だということがわかってきた。胃が強くきれいな人は病気になりにくく、長生きできる。日本消化器病学会専門医の江田証氏(江田クリニック院長)に、胃を強くきれいにする5つの方法を聞いた。
「胃が老化して薄くペラペラになり、弱ってしまうと、がん、動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞、アルツハイマー型認知症、骨粗鬆症、鉄欠乏性貧血、糖尿病といったさまざまな病気にかかりやすくなります。胃が弱って不調を来す原因は、『動きが悪い』『膨らみが悪い』『炎症がある』という3つに大きく分けられます。この3つを改善するための対策を講じれば、強くてきれいな胃を手に入れることができます」
①寝る前に食べない→動き
胃は「空腹時」に運動して、胃の中を大掃除している。摂取した食物の食べカスや剥がれ落ちた細胞を十二指腸へ一気に押し流すのだ。とりわけ、空腹が長時間続く就寝時に活発に掃除を行う。
寝る前に食べると細かな食後の運動が続き、空腹時運動に移れない。胃の中にずっと食物がたまっている状態が続いてしまうのだ。