熱中症だけじゃない 梅雨明けは“W杯脳梗塞”に要注意

公開日: 更新日:

「実際に心房細動になると、心房が1分間に400~600回の速さで震えます。すると脈が速くなる頻脈になる。これが長引くと心臓の機能が低下して全身に必要な血液を送り出せなくなる心不全に陥ります。心房内で血液同士がぶつかり合い塞栓ができやすくなってしまうのです」

 こうしてできた大きな血栓が、血流に乗って脳を直撃すると脳塞栓を発症するという。

「心房細動で起こる脳梗塞は脳の血管の根元の太いところが詰まる心原性脳塞栓症を起こしやすい。この脳梗塞は死に至ることが多くノックアウト型脳梗塞とも呼ばれ、命が助かっても言葉を失ったり、手足が麻痺するなどの重い後遺症が残る可能性が高いのです」

 ちなみに心原性脳塞栓症は脳梗塞全体の3分の1を占め、その原因の4分の3は心房細動だといわれる。

「脳梗塞は50代を境に起こりやすくなります。睡眠時間が6時間以下、糖尿病や高血圧がある、砂糖や肉を過食している、ピルやステロイド薬を使っているなどの人は血栓ができやすい。ダイエット中の人は、食事からの水分を取れない分、多めの水分補給が必要です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  2. 2

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  5. 5

    パワハラ告発されたJ1町田は黒田剛監督もクラブも四方八方敵だらけ…新たな「告発」待ったなしか?

  1. 6

    矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線” 

  2. 7

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 8

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは