熱中症だけじゃない 梅雨明けは“W杯脳梗塞”に要注意
脳梗塞は重大な事態を起こす半面、早い段階で治療すれば後遺症もなく治る可能性がある。予兆をキャッチするにはどうすればいいのか?
「脳梗塞が起きる前に時々見られるのが『一過性脳虚血発作』(TIA)です。手足の脱力やしびれ、めまいなどの症状がこれにあたります。その多くは数分で症状が消えるため、見逃しがちですが、放っておくと3カ月以内に15~20%が脳梗塞を発症し、多くはTIAを起こして数日以内に脳梗塞になるとの報告もあります」
もっとも、これらの症状は本格的な脳梗塞の直前に出ることが多い。
「ならば目の見え方に注目するのも手です。血栓は頚動脈から脳の中に入った直後に目の動脈を塞ぎます。突然、片方の目の前が真っ暗になったら、短時間でも脳梗塞の前兆を疑うべきです」
左の唇と左手のひらが同時にしびれ、触られても何も感じないなら脳の中の視床と呼ばれる部分の血管が血栓で詰まった可能性がある。
血液は睡眠で長時間体を動かさない早朝が一番固まりやすい。サッカー好きな中高年は、日本代表戦後の朝はとくに気をつけることだ。