クロちゃん“わずか”…生活習慣病「未治療」の合併症と余命

公開日: 更新日:

糖尿病は、心筋梗塞脳卒中など突然死を招く重大病の一番のリスクです」というのは、聖路加国際病院内科名誉医長で、「西崎クリニック」院長の西崎統氏だ。厚労省の「国民健康・栄養調査」(2016年)によると、男女とも約3割は、糖尿病でも治療を受けていない。そういう人は、5年ほどで合併症を起こしてとんでもない悲劇を起こすという。

「糖尿病には、感覚がマヒしたりしびれたりする神経障害、視覚障害を招く網膜症、腎不全につながる腎症の合併症があります。治療を受けていないと、早ければ5年で合併症を起こす。たとえば神経障害があると、心筋梗塞の痛みさえ気づかずに命を落とすことがあるのです」(西崎氏)

 腎不全になると、人工透析を余儀なくされる。その原因のひとつが糖尿病腎症で、もうひとつが高血圧による慢性糸球体腎炎だ。高血圧の治療がうまくいかないと、腎臓のろ過装置の糸球体が障害され、やがて腎不全を起こす。

「糖尿病と高血圧は、人工透析の2大原因です」(西崎氏)

 日本透析医学会の調査によると、人工透析患者の余命は30代で20年ほどで、年齢が上がるにつれて下がる。60代までは年齢が10歳上がると、余命が5歳ダウンするイメージだ。60代だと5年ほどにまで短くなる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  2. 2

    協会肝いりゲームアプリ頓挫の“張本人”は小林浩美会長…計画性ゼロの見切り発車で現場大混乱

  3. 3

    巨人・田中将大 戻らぬ球威に焦りと不安…他球団スコアラー、評論家は厳しい指摘

  4. 4

    SixTONES新冠番組を潰しにかかるTBS日曜劇場の本気度 道枝駿佑、松本潤、目黒蓮が強力な"裏被り”連発

  5. 5

    長渕剛「理不尽と戦ってほしい」鹿児島の母校卒業生にエールも…元女優から新たな告発

  1. 6

    侍J井端監督が正捕手に据えたい大本命は…3月強化試合への招集は「打倒甲斐」のメッセージ

  2. 7

    「胎動」と「混迷」が交錯するシンドイ2年間

  3. 8

    吉幾三(5)「お前のせいで俺と新沼謙治の仕事が減った」

  4. 9

    長山藍子のおかげでわかった両眼のがんを極秘手術

  5. 10

    ニセコで横行する「海賊スキースクール」…中国系インストラクターやりたい放題で認定校とはイタチごっこ