【起立性低血圧】夏バテは前触れ…中高年は飲食後に要注意

公開日: 更新日:

 生活習慣病のある人は脳梗塞心筋梗塞、心不全になりやすく、認知症や意識障害などが出ることも。

「夏に低血圧になるのは体温を下げるため皮膚の末梢血管を拡大して血液量を増やし、それを材料にして汗をつくるからです。脱水傾向も重なって血液量・血流が減り、心臓が動脈に送り出す心拍出量も低下して血圧を下げるのです。夏の血圧は冬に比べて5~10㎜Hg以上、下がるといわれています」

 だからこそ寒い時に高血圧と診断され、降圧薬を処方されている人は家庭血圧を測定して自覚症状がなくとも医師と薬の量を相談すべきだ。

 病的な低血圧には、心筋梗塞・心不全や不整脈、甲状腺機能低下症など原因がはっきりしている「症候性」、原因がない「本態性」などがあるが、今、注意したいのが急に立ち上がった時に起こる「起立性」だ。

「人は、立ち上がった時に脳へ向かう血管(頚動脈)の血流は一瞬減ります。健康な人はその情報を頚動脈洞センサーが感知して自律神経を介して脳へ伝え、脳が反射的に心臓に指令を出して心拍数を上げます。その一方で、下がり始めた血圧を食い止めるため、脳が下半身の末梢血管に収縮するよう指示。この2つの働きのおかげで脳が虚血状態にならないようにしているのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?