【起立性低血圧】夏バテは前触れ…中高年は飲食後に要注意

公開日: 更新日:

 中高年は「高血圧」ばかり気にするが、夏は「低血圧」にも注意したい。血管が広がり、年間で最も血圧が低くなる。東邦大学名誉教授で、「平成横浜病院」(神奈川県)の東丸貴信総合健診センター長に聞いた。

 日本では低血圧の基準は明確ではないが、安静時の収縮期血圧(上の血圧)が100㎜Hg以下、拡張期血圧(下の血圧)60㎜Hg以下、あるいはその両方の場合を指すことが多い。

 しかし、これはあくまで目安。数値が低くても正常な人もいる。低血圧が問題になるのは、自覚症状が出た時だ。

「低血圧になると、肩こり、動悸、胸痛、倦怠感、めまい、立ちくらみ、頭痛、食欲不振、午前中の不調などの症状が表れます。これらは貧血、自律神経失調症、うつ病などの症状と似ていますが、混同すると厄介なことになります」

 たとえば、低血圧なのに抗うつ剤を処方されると、薬の副作用で血圧が下がり、症状が悪化。さらに強めの抗うつ剤が処方される悪循環に陥る。低血圧では血液が血管内に滞留する。すると血液中に含まれる老廃物が血管を取り囲む神経を刺激し、痛みを発する物質を生成して頭痛や腰痛などの症状が出やすくなる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 2
    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

  3. 3
    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  1. 6
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  2. 7
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  3. 8
    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

  4. 9
    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  5. 10
    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題