ヒトパピローマウイルス感染症<1>最初は何のウイルスが分からず

公開日: 更新日:

 今年1月末、都内の不動産会社に勤務する岡本昭代さん(仮名=40)が、「ヒトパピローマウイルス」(HPV)に感染していることが分かった。

 性経験を持つ女性なら約50%以上が生涯で一度は感染するといわれるありふれた一般的なウイルスである。

 性器に感染しても、痛みやかゆみなど、これといった自覚症状がない。感染したところで、ウイルスは身体的抵抗力(免疫作用)で、体外に排除されてしまうケースも少なくない。

 しかし、このウイルスの怖さは、感染を繰り返し、がんのリスクを高めることだ。

 近年、急速に増えている「子宮頚がん」(年間1万人以上=厚労省統計)をはじめ、「口腔がん」「咽頭がん」「外陰がん」「膣がん」「肛門がん」「陰茎がん」等を発症させてしまう。テレビの健康番組で「子宮頚がんとワクチン」の特集を見ていた岡本さんの母親が、娘に検診を強く勧めたことが、早期発見に結びつく。

 数年前に離婚した岡本さんは、両親と同居。子どもはいない。以来、気ままな独身生活を送っていた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動