著者のコラム一覧
関由佳医師・料理家

専門は内科、予防医学。2013年ニューヨークの料理専門学校(Natural Gourmet Institute)で資格取得。著書に「毎日食べたい!腸活みそレシピ」ほか

人参と生姜のみそドレッシング 視力、性機能の衰えを撃退

公開日: 更新日:

 私は料理で塩を使うことがほとんどありません。どんな料理でも、「しょっぱさ」が欲しいときには、みそを使います。料理に合わせて風味の異なるみそを使い分けます。ですから私のキッチンには、専門店で購入したもの、みそ蔵から取り寄せたもの、手作りのものなど、15から20種類のみそが常備されています。

 大豆やひよこ豆を使った手作りのみそは、つくってから2、3カ月でも食べられますが、やはり6カ月以上は寝かせます。しかし、みそ自体は寝ているわけではありません。寝るどころか活動的な発酵、熟成の時間で、この時間が重要なのです。

 その過程において乳酸菌、酵母をはじめとするいわゆる善玉菌が産生されるばかりか、多種多様な栄養素が蓄積されます。味も深まります。

 みそは、人間に必須の塩分、おいしいと感じる「しょっぱさ」と風味以外に、豊富な栄養も提供してくれるスーパーフードなのです。

 みそ選びのポイントですが、まず、大豆、塩、麹だけでつくられていること。化学調味料が添加されたものは、おすすめできません。また、少なくとも6カ月以上熟成されていること。スーパーなどで選ぶ際も、無添加で長期熟成と表示されているものを選ぶようにしましょう。商品によっては、短期間で市場に出すために人工的に発酵、熟成を止めてしまったみそもあります。長期熟成によって産生されるビタミンB群や抗酸化作用のあるメラノイジンを豊富に含んだみそがオススメです。

 よく見かける「天然醸造」という表示は、人工的に加温したりせずに、季節の寒暖の影響を受けながら時間をかけて熟成させたことを示しています。地元のみそ蔵、通販などで探してみてはいかがでしょうか。

 さて、今回のレシピは超簡単にできる「人参と生姜のみそドレッシング」。ドレッシングといっても、立派な具にもなります。人参に豊富に含まれるβカロテンは、体内でビタミンAに変わり、夜間の視力の維持、皮膚や粘膜の修復、性機能向上、肌のシミの解消の効果が期待できます。今回選んだ野菜はベビーリーフ、ラディッシュ、そしてトッピングの松の実ですが、お好みで選んで、時節柄、不足しがちな野菜をおいしく取りましょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?