高齢者のアルコール依存症が急増 コロナによる孤独で拍車
外出自粛が続く中で、数が増えるのではと専門家が危険視していることのひとつが、高齢者のアルコール問題だ。
リモートワークが始まり、自宅からほとんど出ないで過ごしている人も多いだろう。
この状況は、アルコール依存症につながる問題飲酒に移行しやすい。リモートワークで飲酒開始時間が早まり相対的に飲酒量が増える上、今流行の「オンライン飲み会」は、自宅という安心から、飲みすぎる傾向があるからだ。
■過剰飲酒を止めるストッパーが少ない
しかし働く世代であれば、仕事があるから平日は自制が働く。独身であっても食いぶちを稼がなければならないので、クビになるような行動は避けるだろう。家族がいれば、彼らの目も気になる。これらの「ストッパー」が少ないのが、65歳以上の高齢者だ。
「実は、高齢者の飲酒問題やアルコール依存症は関心が集まりにくいだけで、ここ数年で受診者は急増しています。そこに加え、新型コロナ対策からくる単身高齢者の孤立化は、酒量が増える要因になります」