高身長は「がん」のリスクが高い…身長と病気の関係がわかってきた
身長と病気との関係が改めてわかった。
中国・復旦大学付属上海市第5人民病院のウー・ヨウゲン氏らの研究調査によると、身長が高い人は、がんになるリスクが高いという。「Cancer Epidemiology(がんの疫学)」誌(2024年10月号)に調査結果が掲載された。
中国人の特定集団を一定期間にわたり追跡調査した結果、身長の高い人は、がん全体、肺がん、食道がん、乳がん、子宮頚がんのリスクが有意に関連していたという。
さらに、中国、日本、韓国のデータを用いて解析した結果、東アジア人は、高身長が、肺がんおよび胃がんのリスク因子となる可能性があるという。
研究チームは「身長とがんのリスクとの関連性は多くの研究で示されているが、こうした研究の大半は西洋人を対象としている。本研究では東アジア人におけるこの関連性を評価することを目的とした」としている。
身長と病気との関係については、日本の「国立がん研究センター」も18年に調査結果を発表している。