まもなく臨床開始「回復者血漿療法」は新型コロナを殺すか

公開日: 更新日:

 コロナ撃退の切り札となるか――。新型コロナウイルスをやっつけてくれる頼もしい味方が現れた。国立国際医療研究センターが23日に病院内の倫理委員会で承認を取った「回復者血漿療法」だ。まもなく臨床研究が開始される。

 新型コロナに関しては以前からワクチンの開発を切望する声が上がっている。ワクチンは感染症を起こさないように処理されたウイルスを、健康な人に注射して体内に抗体をつくらせる原理。いわば予防接種だが、開発に1年以上かかるといわれている。

 これに対して「血漿療法」は一度病気にかかって、その後回復した人の血液を遠心分離機にかけ、上澄みの血漿を患者の静脈に注射する。血漿の中にはガンマグロブリンというタンパク質があり、この物質に含まれる特異抗体がウイルスを殺してくれるのだ。ワクチンはウイルスを注射して体内で抗体をつくらせるが、血漿療法は抗体そのものを静脈注射する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に