著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

ムール貝はアミノ酸が豊富 パスタと合わせると朝食に向く

公開日: 更新日:

 ムール貝の旬は採れる場所にもよって違いますが、7~10月ごろ。スペインのパエリアやイタリアのペスカトーレなど地中海地方をはじめとするヨーロッパでよく食べられる貝類で、軟らかい身とクリーミーなうま味が特徴。収穫場所はフランスが本場です。

 日本で古くから食用とされてきたのはイガイと呼ばれる貝ですが、1920年ごろ、地中海原産とされるチレニアイガイが貨物船内の水に紛れて日本国内に流入。一気に繁殖してムラサキイガイという日本名が付けられました。

 現在、市場に最も多く流通しているのはこのムラサキイガイで、イガイはあまり見かけません。もともとムール貝という名称はフランスにおけるイガイ類の総称的な呼び名で、イガイやムラサキイガイはムール貝として流通していることがほとんどです。

 日本ではイガイの栄養価しか表示されていません。海外のデータも含めて栄養価を調べると、可食する量から考えてどの貝もほとんど栄養価は変わりませんでしたが、栄養素が非常に豊富!

 まずはタンパク質のもとであるアミノ酸です。体内では合成できないロイシン、イソロイシン、リジンなどの必須アミノ酸、免疫をサポートする働きのあるアルギニン、うま味のもとであるグルタミン酸などをはじめとするアミノ酸が含まれます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし