著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

鮭は「紅」がオススメ 朝食べると体内時計のリセットに役立つ

公開日: 更新日:

 鮭(さけ)にはさまざまな品種があります。日本で一般的なのは「白鮭」。特に種類名などが表示されず「鮭」とだけある場合は、たいていこの白鮭と思っていいでしょう。

 秋に市場や一般のスーパーに並ぶ秋鮭も白鮭がほとんどで、塩鮭や新巻き鮭、鮭フレークとして使われています。また、日本では天然のものが取れずほとんど養殖されている「銀鮭」、鮭の中でも脂質が低く流通するすべてが天然ものという「紅鮭」もよく見かけると思います。可食部100グラムあたりの脂質は、銀鮭では約13グラムなのに対して、紅鮭は約4.5グラム。白鮭はこれらのちょうど中間値くらいに当たります。

 鮭の脂に含まれるDHA、EPAは人間が生きていく上で欠かせない必須脂肪酸のひとつ。脂質の脂肪産生の抑制や脂肪酸を分解する働きがあり、私たちの実験でも肥満を抑制できることがわかっています。

 時間栄養学的にも朝食に摂取することで体内時計のリセットに役立ちます。さらに鮭に含まれるタンパク質も朝食向き!

 その他、アスタキサンチンは、ビタミンCの約6000倍という強力な抗酸化作用があります。紫外線から肌を守る働きや、眼精疲労や筋肉疲労を回復する効果もあるのです。赤みの強い紅鮭に多く含まれています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘