歯<上>3割が菌血症 専門家が教える朝と夜の正しい歯磨き法

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歯周病の症状の一つに、歯肉からの出血があります。原因は歯周病菌のプラークですから、これを歯磨きで取り除きたいのですが、その際の出血には要注意です。歯肉からの出血は、口の中の細菌が血管の中に侵入し、全身を巡るきっかけになる。そして、さまざまな臓器に移行して、重大疾患を誘発したり、症状を悪化させたりするのです。このように本来、無菌であるはずの血液中に細菌が認められる状態を『菌血症』といいます」

 従来は、「歯磨きのときの出血は気にしなくていい」「歯磨きを毎日続けていれば、そのうち血は出なくなる」といった指導がされていた。しかし、それは間違い。歯周病予防には毎日の歯磨きが最も重要だが、出血があっても気にせず“誤った磨き方”をしていると、口から全身に病気を広げてしまうのだ。実は、日常的に歯磨きを行い、歯間ブラシやデンタルフロスを使用していても、約30%の人に菌血症が起こっていることが報告されているという。

 これは歯肉の出血によって血管への通路が開いて、歯周病菌が侵入するルート。しかし、もう一つ、体内に侵入する経路がある。それは、口から直接のどを通り、気管や消化管を介して血管に入るルートだ。

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