歯<上>3割が菌血症 専門家が教える朝と夜の正しい歯磨き法

公開日: 更新日:

歯周病の症状の一つに、歯肉からの出血があります。原因は歯周病菌のプラークですから、これを歯磨きで取り除きたいのですが、その際の出血には要注意です。歯肉からの出血は、口の中の細菌が血管の中に侵入し、全身を巡るきっかけになる。そして、さまざまな臓器に移行して、重大疾患を誘発したり、症状を悪化させたりするのです。このように本来、無菌であるはずの血液中に細菌が認められる状態を『菌血症』といいます」

 従来は、「歯磨きのときの出血は気にしなくていい」「歯磨きを毎日続けていれば、そのうち血は出なくなる」といった指導がされていた。しかし、それは間違い。歯周病予防には毎日の歯磨きが最も重要だが、出血があっても気にせず“誤った磨き方”をしていると、口から全身に病気を広げてしまうのだ。実は、日常的に歯磨きを行い、歯間ブラシやデンタルフロスを使用していても、約30%の人に菌血症が起こっていることが報告されているという。

 これは歯肉の出血によって血管への通路が開いて、歯周病菌が侵入するルート。しかし、もう一つ、体内に侵入する経路がある。それは、口から直接のどを通り、気管や消化管を介して血管に入るルートだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景