歯<上>3割が菌血症 専門家が教える朝と夜の正しい歯磨き法

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 腸に到達した口腔細菌が血液中に入らなくても、歯周病菌が大腸がんや潰瘍性大腸炎などの発症と深く関係していることが報告されている。高齢者の場合、歯周病菌を含む唾液を誤嚥すれば肺炎を発症する。歯がない高齢者でも歯周病菌は舌の表面で繁殖するので、舌苔を取り除く「舌磨き」をしなければ、歯周病菌の誤嚥を防ぐことはできないという。

 このようなことを踏まえた上で、松下部長が勧める“正しい歯の磨き方”は「洗口剤うがい」と「舌磨き」「デンタルフロスや歯間ブラシ」を組み合わせた歯磨き習慣だ。朝と夜のやり方はこうだ。

■朝の磨き方

①朝起きてすぐ殺菌剤入りの洗口剤を使って「うがい」をする。30秒以上ブクブクうがいをする。
②「舌磨き」をする。舌ブラシを使って、奥から手前に2~3回なでるように舌苔を取り除く。
③朝食後に再び「洗口剤うがい」をする。
④歯磨きをする。
⑤歯磨き後、三たび「洗口剤うがい」をする。

 朝起きてすぐ、そして歯磨きの前後に「洗口剤うがい」をすれば、歯磨きをして出血したとしても菌が少ないので、菌血症を予防できるわけだ。

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