起業家の岡本麻里さん 精神病棟への入院経験で学んだ考え方
■「生きるために頑張らない」
今思うと、この入院生活や、入院前の傷ついた経験は、心を鍛えるためのトレーニングだったのかなと思います。乗り越えるたびに楽になる、を何度も繰り返して“筋肉”がついた気がします。退院した頃には精神的にマッチョになっていたんじゃないかな。今の私にとって、この時の心の病気は「意味のある」必要な経験だったと思えるようになりました。
あんなに悩まされた頭痛も退院してからなくなりました。今は体調がすごくよくなりました。
病気で学んだことはたくさんあるのですが、「生きるために頑張らない」という考え方が私には必要でした。よく「精神的に弱いから病んでしまう」という人がいるんですけど、強い弱いではなく、頑張り過ぎた人がなるのかなと思いました。公表しづらいと思う人が多いと思いますが、精神疾患は決して悪いことでもないし、ましてや犯罪ではないし、恥ずかしいことでもないと思っています。
疲れたら休んでいいし、頑張らなくていい。そんな自分を許してあげることが大事。私が今、心掛けているのは健康です。