著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

日本のコロナワクチン接種開始にアメリカ人が関心を持つ理由

公開日: 更新日:

 2月17日、日本でも新型コロナワクチンの接種が医療従事者から始まりましたが、アメリカでの報道の関心はただひとつ、「東京五輪に間に合うのか?」です。

 ワクチン接種そのものは、アメリカでのニュースとしての取り上げられ方はそれほど大きくありませんでした。ほぼ同じタイミングで発表された、橋本聖子氏の東京五輪・パラリンピック組織委会長就任の報道の方がタイムリーだったというのもありますが、アメリカ人から見て日本のコロナ感染には深刻なイメージがないというのが理由のひとつでもあると思います。

 しかし一方で、同じ先進国に比べ2カ月遅い接種開始に驚いたという声も少なくありません。彼らが即座に抱いたのは「東京五輪はどうなるのだろうか」という疑問です。

 アメリカでのワクチン接種はスタートから2カ月経過。1度でも接種した人は3億3000万人の人口の12%をようやく超えたところで、高齢者など接種を必要とする人に届いておらず、大きな問題になっています。

 世界のワクチン争奪戦の中で当初の見込みより遅れ、誰もが接種できるようになるのは7月末、集団免疫ができるのは秋、ある程度普通の生活に戻れるのはクリスマスか来年初めと発表されています。それに比べ、接種を始めたばかりの日本が、五輪開催までに間に合うのかというのは自然な疑問でしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  2. 2

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  3. 3

    元DeNAバウアーやらかし炎上した不謹慎投稿の中身…たびたびの“舌禍”で日米ともにソッポ?

  4. 4

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    菊間千乃は元女子アナ勝ち組No.1! フジテレビ退社→弁護士→4社で社外取締役の波瀾万丈

  4. 9

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  5. 10

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も