コロナ禍で若い人にも増加 帯状疱疹を後遺症なく治すには
インフルエンザや風邪が寒い季節に蔓延しやすくなるのに対して、帯状疱疹は暑い季節にも発症しやすいのが特徴です。
前述の通り、帯状疱疹の初期の症状はピリピリとした痛みで、体の左右のどちらかに出るのが特徴的です。多くは胸やお腹回り、首、顔に症状が表れます。最初は小さな水疱が出ますが、治療をせずに放っておくと、水疱の範囲が広がり、全身に散らばることもあります。こうなると痛みも相当強くなって、患部が衣服に当たるだけでも激しい痛みが生じるようになります。
治療は早ければ早いほど効果的です。早い段階で治療をすると、痛みが悪化する前に症状を抑えられます。逆に、痛みを我慢して悪化してから治療を開始すると、薬の効きが十分でなかったり、痛みを完全に抑えられずに長期化するケースも。注意してください。
治療は飲み薬で行います。今は帯状疱疹の効果的な治療薬が開発されていますから、早い段階で服用してもらえば、痛みも抑え、副作用(帯状疱疹後神経痛=皮膚の症状が治った後も痛みが残る)のリスクも少ないです。重症の場合は入院して抗ウイルス薬の点滴が必要になることもあります。がんの治療をしている人など免疫が弱っている方は重症化しやすいので早めに病院を受診しましょう。50歳以上の方は帯状疱疹ワクチンの任意接種が可能です。費用は2万円程度ですが、一度のワクチン接種で10年間程度有効とされています。