著者のコラム一覧
葉山惟大日本大学医学部付属板橋病院皮膚科病棟医長/皮膚科専門医

コロナ禍で若い人にも増加 帯状疱疹を後遺症なく治すには

公開日: 更新日:

 インフルエンザ風邪が寒い季節に蔓延しやすくなるのに対して、帯状疱疹は暑い季節にも発症しやすいのが特徴です。

 前述の通り、帯状疱疹の初期の症状はピリピリとした痛みで、体の左右のどちらかに出るのが特徴的です。多くは胸やお腹回り、首、顔に症状が表れます。最初は小さな水疱が出ますが、治療をせずに放っておくと、水疱の範囲が広がり、全身に散らばることもあります。こうなると痛みも相当強くなって、患部が衣服に当たるだけでも激しい痛みが生じるようになります。

 治療は早ければ早いほど効果的です。早い段階で治療をすると、痛みが悪化する前に症状を抑えられます。逆に、痛みを我慢して悪化してから治療を開始すると、薬の効きが十分でなかったり、痛みを完全に抑えられずに長期化するケースも。注意してください。

 治療は飲み薬で行います。今は帯状疱疹の効果的な治療薬が開発されていますから、早い段階で服用してもらえば、痛みも抑え、副作用(帯状疱疹後神経痛=皮膚の症状が治った後も痛みが残る)のリスクも少ないです。重症の場合は入院して抗ウイルス薬の点滴が必要になることもあります。がんの治療をしている人など免疫が弱っている方は重症化しやすいので早めに病院を受診しましょう。50歳以上の方は帯状疱疹ワクチンの任意接種が可能です。費用は2万円程度ですが、一度のワクチン接種で10年間程度有効とされています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束