人も刺すネコノミ 蚊に似た吸血システムで「猫好き」は痒くならない
さらに進むと(第3段階)、刺された直後から痒くなります(即時反応)。しかしそれを過ぎると(第4段階)IgG抗体が作られるようになって、即時反応が起こるより先にノミの唾液成分が中和されるため、痒みも発疹も起こらなくなるのです。
ただし蚊に対するIgG抗体とノミに対するIgG抗体は別物なので、仮に蚊では第4段階に達していたとしても、ノミには無効です。
知り合いに、猫を20匹以上も飼っている夫婦がいます。完全に家猫だったら外でノミをもらってくる心配はありませんが、ほとんど放し飼い状態です。しかもノミ予防剤の使用をよく忘れるというので、たぶんかなり寄生されているはずです。一緒に住んでいる人間たちも、頻繁に刺されているに違いありません。
しかし当人たちはいたって平気です。彼らはおそらく第4段階に到達しているのでしょう。また、子供の頃から猫を一緒に暮らしてきた人は、大人になってノミに刺されてもほとんど痒くならないといいます。それもやはり、第4段階に達しているからだと思われます。
私のように初めてノミに刺されて、第2段階に達した場合は大変です。市販薬はとんど効果がなく、強い痒みに七転八倒しなければなりません。皮膚科に行って強い薬を処方してもらって、ようやく一息つけました。