心房細動や貧血が「心不全」の原因になるケースもある
貧血のおよそ70%は体内の鉄分不足で起こる「鉄欠乏性貧血」ですが、ほかの病気が原因になっているケースがあります。消化管などのトラブルによる出血や子宮筋腫が原因であるもの、動悸や息切れの症状には心臓疾患が隠れている場合もあります。まずは、血液内科などの専門科を受診し、治療をして、貧血の状態をコントロールすることが心不全を防ぐ第一歩です。
このように、心不全は原疾患の進行や悪化によって発症します。心不全の症状が出て受診した患者さんを検査した結果、ほかにトラブルがあったというケースもありますが、多くはもともと心臓をはじめとした何らかの疾患を抱えて治療を受けている患者さんに心不全の症状が表れ、循環器内科や心臓血管外科にバトンタッチするパターンがほとんどです。
心房細動や心臓弁膜症などの心臓疾患はもちろん、糖尿病、腎機能障害、高血圧といった生活習慣病がある人は心房細動にもなりやすい状態なので、そこから心不全も起こして生活制限を来すリスクがある。そう自覚して、しっかりコントロールすることが重要なのです。
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