(1)心房細動が心配な人はアップルウオッチで心電図を

公開日: 更新日:

 国家権力を担う警察、検察、裁判所、軍隊のことを「暴力装置」と呼ぶことがあります。国家が社会の秩序を維持するための「必要悪」なのですが、庶民にとっては「いつ何をされるかわからない」怖い存在です。

 さて、医者も同じく「権力」を持っています。医師免許があるから、とも言えますが「知識」があるからです。「末期がんですね。正月はありませんよ。でも、今すぐ死ぬわけじゃないからお帰りの際は車にひかれないように」──こんな宣告を受けたと激怒して電話してきた弁護士さんがいました。「識っている人」は「知らない人」にとって「権力者」なのです。

 皆さんの頭の中でも「知識」が権力者としてふるまうのではないでしょうか。「あのワクチンはインチキだ! 絶対接種しないぞ」。その人が「正しい」と判断した「知識」が「信念」となり、行動を決定している人をよく見かけます。

 たとえば、「心臓の手術って、一度心臓を体の外に取り出すんですよね?」と聞いてくる患者さんがいました。誰が吹き込んだのか知りませんが、これは正しくありません。「信念」にまでたどり着いた「でたらめ」を正しい方向に説得することは困難です。情報があふれる今日、頭の中には「知識」と呼ばれるさまざまな「権力者」がいて皆さんを支配していることでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  2. 2

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  3. 3

    テレ朝ナスD“経費横領&パワハラ処分”に「見せしめ」の声も…家族団らん投稿の美人料理家妻に同情集まる

  4. 4

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 5

    東原亜希の“黒帯バスローブ密会”乗り越えた「許す力」は佐々木希以上? 経済的自立も目指す強心臓とたくましさ

  1. 6

    料理研究家の森崎友紀 “本業”専念も恋愛は「年も年なので」

  2. 7

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  3. 8

    あす旧統一教会に解散命令か? N国党に急接近の不気味、タダでは転ばない悪あがき

  4. 9

    巨人の“アキレス腱”は絶対的セットアッパーが使えないこと…新助っ人キャベッジで外国人枠「満員」

  5. 10

    佐々木希が「芸能人格付けチェック」で"地雷キャラ"といじられ…夫・渡部建を捨てないもう1つの理由