コロナ後に「心不全死者4万人増」と学会が試算 心臓リハビリの重要性

公開日: 更新日:

 心臓病を起こさない、再発させないためには、適度な運動が不可欠。特に心臓病の発症・再発・再入院予防を目指して行う運動療法を中心に行う総合的プログラムを心臓リハビリテーション(心臓リハビリ)という。榊原記念病院顧問の伊東春樹医師(循環器専門医)に話を聞いた。

 ◇  ◇  ◇

「心臓リハビリが、心不全や各種心臓病に効果的であることは、多数の研究で証明されています」

 心血管病に関する48編の研究をまとめて解析した報告では、心筋梗塞の患者が心臓リハビリに参加すると、心血管病の死亡リスクは26%減少したという結果が出ている。

「米ミネソタ州オルムステッド郡の心筋梗塞患者1821例を6.6年間追跡調査した研究では、心臓リハビリ群は非心臓リハビリ群に対し、死亡率が56%、再発率が28%減少しました。さらにこの研究で着目すべきは、非心臓リハビリ群は生命予後が悪いのに対し、心臓リハビリ群は通常の人(ミネソタ州の予測生存曲線)とまったく同じ生命予後となった点です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    悠仁さまの進学先に最適なのは東大ではなくやっぱり筑波大!キャンパス内の学生宿舎は安全性も高め

  4. 4

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 5

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  1. 6

    《次の朝ドラの方が楽しみ》朝ドラ「あんぱん」の豪華キャストで「おむすび」ますます苦境に…

  2. 7

    国民民主党・玉木代表まだまだ続く女難…連合・芳野友子会長にもケジメを迫られる

  3. 8

    「人は40%の力しか出していない」米軍特殊部隊“伝説の男”が説く人間のリミッターの外し方

  4. 9

    瀬戸大也は“ビョーキ”衰えず…不倫夫をかばい続けた馬淵優佳もとうとう離婚を決意

  5. 10

    迫るマイナ保険証切り替え…政府広報ゴリ押し大失敗であふれる不安、後を絶たない大混乱