抗体カクテル療法の現状は…いまのところコロナ治療の「切り札」とはいえない

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 また、副作用についてもまだはっきりしていない。海外の治験では、投与を受けた4206人のうち10人に発熱、呼吸困難、酸素飽和度低下、悪寒、不整脈、胸痛、脱力、頭痛、じんましんなどの症状が確認され、アナフィラキシーを起こした例も報告されている。

 さらに、抗体製剤は精製に手間がかかり大量生産が難しいため薬価が高額になる。今回の抗体カクテル療法は1回でおよそ25万円とみられているだけに、投与の対象がどこまで拡大されるかは未知数だ。

 現状では、抗体カクテル療法はコロナ治療の決定打とはいえないだろう。

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