子宮頸がん発症予防のワクチン接種は本当に必要なのか? 4月から定期接種が再開

公開日: 更新日:

「性交渉の経験がある人の8割は生涯に一度はHPVに感染します。そのうち一部の人は感染が持続し、前がん病変を経て子宮頚がんを発症する。つまり、HPVに感染する前、最初の性交渉を行う前のワクチン接種が最も望ましいのです」

 HPVが性交渉で感染するため、「子宮頚がんは性交渉の経験数が多い人が発症する病気」という偏見がある。まったくの誤解だ。たった一度の性交渉でも発症する人は発症する。性交渉の経験があれば、だれでもリスクがあると考えるべき。

 HPVワクチンの定期接種の対象は、小6から高1の女性だ。

 加えて、1997年度生まれ(今年25歳)から2005年度生まれ(同17歳)の女性。日本では2013年4月にHPVワクチンが子宮頚がん予防の定期接種になったものの、同年6月には積極的勧奨差し控えとなったため、再開が決定されるまでの8年の間に定期接種の機会を逃してしまった女性たちだ。定期接種と同様に公費負担で無料。期間は3年間。

■検診で早期発見を目指すのでは不十分

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」