8年ぶり再開の子宮頚がん予防のHPVワクチン いま知っておくべきこと

公開日: 更新日:

 昨年11月、8年ぶりにHPVワクチンの積極的勧奨の再開が通知された。知っておくべきことを自治医大付属さいたま医療センター産婦人科の今野良教授に聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 HPV(ヒトパピローマウイルス)の長期間の感染が原因で発生する病気のひとつが、20~30代の女性に最も多いがん、子宮頚がんだ。したがって、HPV感染を予防するHPVワクチンは子宮頚がんワクチンとも呼ばれた。

 日本でHPVワクチンが子宮頚がん予防の定期接種(公費負担で無料)になったのは、2013年4月。しかし疼痛や運動障害など多様な症状が報告されたため、安全性が問題視され、2カ月後には「積極的勧奨差し控え」が厚労省から通知された。積極的勧奨とは、市町村が個別に積極的な接種を呼びかけること。差し控えとは、市町村からは個別通知や接種勧告を行わないが、希望者は定期接種を受けられるというものだった。

■問題視された安全性は?

 厚労省専門部会での議論が継続していたが、昨年11月、「安全性について特段の懸念が認められない」ため、2013年度の「差し控え」が廃止され、積極的勧奨が通常に戻った。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    キムタクがガーシーの“アテンド美女”に手を付けなかったワケ…犬の散歩が日課で不倫とは無縁の日々

  2. 2

    生島ヒロシが“一発アウト”なら「パーソナリティー一斉退場」の声も…“不適切画像”送信降板とTBSラジオの現状

  3. 3

    東野幸治とハライチが春の番組改編で大ピンチ…松本人志、中居正広のスキャンダルでトバッチリ

  4. 4

    宮崎あおいが格闘技&YouTubeデビューの元夫・高岡蒼佑「表舞台復帰」に気を揉むワケ

  5. 5

    『いままでありがとうございました』

  1. 6

    「コネ入社は?」にタジタジ…10時間半会見で注目浴びた遠藤龍之介フジ副会長が、社長時代の発言を掘り返される

  2. 7

    元女子アナ青木歌音がTKO木下と「ホテルに連行」事件を巡り対立も…もう一人の"性加害"芸人もヒント拡散で戦々恐々

  3. 8

    笑福亭鶴瓶「スシロー」CM削除への賛否でネット大激論…「第3の意見」で過去の珍事が蒸し返されるお気の毒

  4. 9

    今年のロッテは期待大!“自己チュー” 佐々木朗希が去って《ようやくチームがひとつに》の声

  5. 10

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード