「自律神経」を守って酷暑を健やかに乗り切る5つのポイント

公開日: 更新日:

「自律神経の疲弊が継続したままの状態になると、自律神経系だけでは生命維持のための機能をコントロールすることができなくなってしまいます。そうなると、それを補うために内分泌系や免疫系が稼働するので、インスリン抵抗性が表れたり、血圧が高くなったり、肥満を招きます。その結果、糖尿病脂質異常症、高血圧、心血管疾患、がんといった命に関わる病気の発症リスクがアップしてしまうのです」

 ただでさえ自律神経に負担がかかる夏は、できる限り負荷を減らす生活を心がけたい。ポイントを解説してもらった。

①室温

 自律神経中枢は脳にある。脳は発熱量が多いため常に冷却が必要で、うまく冷やせないと自律神経に負担がかかる。

「脳=自律神経中枢を冷やすために重要なのは、鼻から冷えた空気を吸うことです。鼻腔の奥には脳とつながっている毛細血管がたくさん通っていて、鼻呼吸で冷たい空気を通過させれば、熱交換によって脳を冷やすことができます。脳にとっては気温22.5度から23度が最も快適だとされているので、エアコンの設定温度は24度くらいにするのが良い。ただ、日本人の体格を考慮すると24度設定では体が冷えすぎてしまうので、カーディガンなどを1枚羽織ったり、就寝時は厚手の掛け布団で眠るのがおすすめです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態