著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【シークワーサー】アルツハイマー病の進行を抑える効果も報告

公開日: 更新日:

 沖縄方言であるシー(酸っぱい)+クワーサー(食べさせる)を足し合わせた言葉を由来とするシークワーサーは、食欲のない時、元気のない時に喫食する習慣がある沖縄原産のフルーツです。古来、日本に原生していて、不老長寿の生薬としての利用もなされていました。「ヒラミレモン」とも呼ばれていましたが、現在はシークワーサーのほうが有名です。

 そんなシークワーサーが一躍有名になったきっかけの栄養素が「ノビレチン」です。ノビレチンは柑橘系の植物に含まれるフラボノイドの一種。東北大学の研究チームによる報告では、ノビレチンを投与したマウスが、投与していないマウスと比較して、アルツハイマー病の進行を食い止めるとともに、記憶障害が改善されていることが分かっています。

 ノビレチンエキスは記憶障害を改善する作用や、認知症を引き起こす原因とされる脳の神経細胞のネットワーク機能が著しく回復する効果があることが分かり、認知症の予防・改善の特効薬として注目を集めているのです。その他にも血糖値の上昇を抑制したり、がんの活性を抑えたり、痛風の原因となる尿酸産生を抑えたりする効果も報告されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」