健康に良い食品かどうか一目でわかる指標「NRF」に注目 コロナ対策にも有効
コロナ対策では、ビタミン、ミネラルの摂取も重要。免疫力を強化し、感染予防や重症化予防につながることが認められているからだ。そこで「健康に良い食品かどうかが一目でわかる指標」として注目を集めているのが、NRFだ。
NRF(Nutrient-rich food index)は、日本語では「高栄養素食品指数」と呼ばれる。アメリカのDrewnowski博士が開発したものだ。女子栄養大学副学長で自治医科大学名誉教授の香川靖雄医師が説明する。
「簡単に食品の栄養を評価できるよう開発された指数です。推奨すべき9つの栄養素であるタンパク質、食物繊維、ビタミンA・C・E、カルシウム、マグネシウム、鉄、カリウムが含まれていればプラス。制限すべき飽和脂肪酸、糖類、ナトリウムが含まれていればマイナス。100キロカロリー中の推奨すべき栄養素の量と制限したい栄養素の量から、どれくらい体にいいかを相対的に評価しています。数値が高いほど健康にいい」
同じ食品群でも、栄養価の高い食品、低い食品と区別できる。具体的に見てみよう。