「睡眠時無呼吸症候群」重症と診断されCPAP治療を5年継続…50代記者の現在
■“二度寝”をしなくなった
無呼吸がなくなって、最初に実感したのが「目覚めの良さ」だった。それまでは、朝いったん目覚めてから二度寝するのが習慣になっていた。しかし、CPAPを始めてからは、目覚めて二度寝しようと思っても、頭がスッキリしていて眠気がなく、眠れなくなった。
「それだけ、質の高い深い睡眠をとれているということです。CPAPは“相性”が合えば睡眠の質が劇的に改善されます。自分でもずっと使用していますが、初めて使った時は起床した時の爽快感に驚きました」(梶本院長)
ほかにも効果を感じたのは「口呼吸をあまりしなくなった」ことだ。記者は幼少の頃から片方の鼻が詰まっていて、いつでも口呼吸だった。しかし、CPAPでは鼻を覆ったマスクから強制的に空気が送り込まれるので、口呼吸すると口から空気が抜けて呼吸がしづらくなる。つまり、就寝中はずっと口を閉じて鼻呼吸を続けることになる。
そのため、目覚めたときに喉がカラカラに渇いていることがなくなった。また、口呼吸でなくても苦しさを感じないことに慣れ、日中も自然と口を閉じて鼻呼吸になっている時間が増えた。