ワーケーションが睡眠中の自律神経を整えて動脈硬化を抑える 日本人研究者が初めて証明
正午から午後2時までは昼食と昼休みと15分以内の昼寝。午後2時から4時までは創造性と記憶力を高める作業を行った。
午後6時から午後7時まではジョギングや筋トレを行い、午後8時から午後9時までは均一な夕食を取った。
午後9時にスマホやパソコンなどの電子機器の使用は禁止され、午後10時バスタイム。午後11時以降はお茶と牛乳は許可された。
なお、ワーケーションの効果を評価するために、ワーケーションする前、最中、後に動脈硬化、血圧、心拍数並びに24時間自律神経の状態、活動状態などを詳細に測定したという。
「さまざまなデータを計測して統計的に分析した結果、睡眠中の副交感神経を反映する値が有意に高くなった人が一定以上いて、この人たちは血管が硬くなる指標が低下したことがわかったのです。つまり適切なワーケーションは睡眠の質を改善し、動脈硬化の進行を抑える可能性があるということです」
動脈硬化が引き起こす病気は、高血圧のほかに、狭心症や心筋梗塞といった心臓の病気、脳梗塞や脳出血などの脳の病気、さらには下肢閉塞性動脈硬化症などの足の病気などがある。