コロナを5類に引き下げ検討 変えるべき「意識」と磨き続けたい「行動」
■新たな感染症に備える
新型コロナが5類扱いになったとしても感染症対策は変えてはいけない。理由は、いまも新型コロナの脅威の真っただ中にあるからだけではない。それは新型コロナに特化した対策でなく、感染症全般に共通する対策だからだ。
「かつては100年周期だったパンデミックが、いまや10年周期となっています。いつ未知なウイルスが登場するかわかりません。それに備えて意識せずに振る舞っていても、感染症対策につながる生活スタイルを身に付ける必要があります」
子供たちへの愛情も必要だ。子供たちは新型コロナ禍で医療統計には表れないダメージを負い続けている。外遊びができない影響か、視力低下が増え、一時肥満率も高まった。「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」によると、小中学校の不登校児童生徒数も24万4940人(前年度19万6127人)と大幅に増えた。その中には精神的な問題を抱える子供もいて、都内の精神科医によると「人に会うのが怖い」「将来が不安」と訴え、通院する子供たちが目立つという。