著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【サワラ】DHAやEPAが豊富で朝食べると体内時計を朝型にしてくれる

公開日: 更新日:

 DHA、EPAは体に必要不可欠なn3系必須脂肪酸のひとつ。厚労省が発表している「日本人の食事摂取基準(2020年版)」には、DHA・EPAなどn3系脂肪酸全体での目安量が定められています。成人以上で一番摂取目安量が多い50~64歳の場合、男性であれば2.2グラム、女性1.9グラムとあるので、サワラ1切れ(70~80グラム)でかなりの量が摂取できることがわかります。血液をサラサラにする効果や肥満などの生活習慣病の予防にも欠かせない成分です。

 また、良質なタンパク質も100グラム当たり20.1グラムも含まれています。

 DHA、EPAやタンパク質はご飯やパンなどの炭水化物とともに朝食に取り入れることで、体内時計を朝型にしてくれます。朝型の方は夜型の方と比較して肥満や生活習慣病の割合が低いことも報告されています。午前中からしっかり動ける体をつくるためにも欠かせない食材のひとつといえるでしょう。

 さらには、体内のナトリウムを外に出してくれ、高血圧の予防に役立つカリウムも他の魚に比べてかなり多く含まれますし、骨や歯の形成、免疫機能の正常化に役立つビタミンDも1切れで成人が1日に必要な量の8割程度を摂取することができます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差