著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

そばに誰かがいることのありがたさ、その誰かをサポートする役割の大きさ

公開日: 更新日:

 最近、気になったある「医療ケア児」に関わる事件がありました。それは、痰吸引が必要な8歳の医療ケア児を放置し死なせたとして32歳の母親が逮捕されたという痛ましい事件でした。

 かえすがえすも8歳の娘さんが亡くなったことが残念で仕方ありません。協力してくれる看護や社会福祉システム、在宅医療など、多くの選択肢があればこのような事件は起こらなかったのではないかと思うのです。ただ、現実はまだまだ体制が整っておらず、私も手探りで対応している状態です。

 医療ケア児は、ご自宅で療養される場合ですと、常に目を離さないようにしなくてはならず、高齢者のケアとはまた違った意味でご家族の負担が大きいのです。

 実は私たちのスタッフの中にも、医療ケア児を手掛けている者がいます。今年の春に三男を早産で出産したのですが、心肺停止状態。NICU(新生児集中治療室)やGCU(新生児回復室)の治療を経て、自宅で療養をしています。

 彼女のお子さんは胃の位置に問題があり、経鼻胃管により栄養供給し、酸素吸入や吸引を定期的にしています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  2. 7

    小芝風花&松坂桃李は勝ち組、清野菜名は貧乏クジ…今期ドラマ「トップコート」所属俳優の泣き笑い

  3. 8

    阿部寛「滑舌問題」はクリアできそうだが…新日曜劇場『キャスター』で国民的俳優が試される“唯一の心配事”

  4. 9

    浜田雅功の休養の裏で着々と進む松本人志との"今夏ダウンダウン完全復帰計画"…プラットフォームに本腰

  5. 10

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続