26億円投入のお台場巨大噴水事業が「フジ日枝案件」と露見…小池都知事による激怒と錯乱と珍答弁
「一括り」と珍答弁
要するに、噴水事業はお台場以外でも進められており、全て関連付けられたものだと言いたいわけ。しかし、この見解は明らかに不自然だ。
確かに代々木公園の噴水エリアではリニューアル工事が行われており、来年1月まで続く予定。しかし、お台場は港湾局が進め、代々木は建設局が担当しており、両者は全くの別事業。規模も異なる。そもそも、これまで都は「噴水刷新計画」といったキャンペーンを張った事実もない。
「一括り」という小池知事の主張はどう見ても後付け。お台場の巨大噴水はあまたある噴水のうちのひとつでしかないと強調することで、「日枝案件」との印象を消したかったのだろう。もしくは、怒りに任せてワケが分からなくなっているのか。
港湾局と建設局は共に、両者が別事業であることを認めた上で「都の魅力を高めるという意味では、お台場も代々木も『噴水』事業で一括りと言える」と口を揃えた。
この問題を調査中の地域政党「自由を守る会」の三戸安弥都議が言う。
「代々木公園の噴水はリニューアルで、お台場の噴水は新設です。さらに、地上と水域という違いもある。担当局も違うわけですから、一括りにできるものではありません。知事はフジテレビとの関係を薄めたいのでしょうが、発言はハッキリ言って意味不明です」
ある都庁関係者が言う。
「フジテレビ案件は他にもある。レインボーブリッジを自転車で走るイベント『レインボーライド・マルチスポーツ』はフジテレビなど共同事業体の受託事業。同局社屋などを会場にした国際芸術祭『東京お台場トリエンナーレ』もある。知事はこれ以上、問題が拡大することをかなり警戒している。職員はイメージ払拭に奔走しています」
なぜ、巨大噴水を造ろうと思い至ったのか、丁寧に説明すべきだ。
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元タレント中居正広氏の女性トラブルに端を発した「フジテレビ問題」が、小池都政に「飛び火」した背景など、●関連記事『【もっと読む】フジテレビ問題が小池都政に飛び火! 東京都には数々の「日枝案件」…都議会で追及の的に』でも詳報している。