日ハムから移籍のオリ小谷野「中田翔の三塁練習に『俺は何?』」
――レギュラー争いのチャンスを与えない、と首脳陣から言われたのですか?
「直接的には何も言われていません。でも、チームの雰囲気とか起用法で何となくわかるじゃないですか。一番驚いたというか、僕の心に引っ掛かったのはやっぱり一昨年の中田の三塁コンバートの一件ですね。13年オフに、チームの意向で中田が三塁の練習を始めた。あれは僕にはちょっと……という感じでしたよね。長い間、ずっと僕がチームのサードを守ってきたと自負があったのに、いきなり中田をサードっていうんですからね。聞いた時は、『えっ、ちょっとそれって……』というか『俺って、何なんだろ。必要とされているのかな』というような気持ちにはなりました」
――では、2年前から移籍を念頭に置いていた?
「具体的にそこまでは考えていませんでしたが、その頃から、『このままここ(日本ハム)に残るべきなのかな』という気持ちが出てきたのは事実です。日本ハムに残れば引退後は指導者の道が用意されたかも? そうかもしれませんが、やっぱり野球選手として常に試合に出たいし、グラウンドで活躍したい。辞めたあとのことは考えませんでした」