世界バドで初の金も…桃田賢斗はライバル勢から“丸裸”に
かつての金メダル候補が、ついに頂点に立った。
5日に閉幕したバドミントン世界選手権(中国・南京)の男子シングルス決勝で世界ランキング7位の桃田賢斗(23)が同3位の石宇奇(22=中国)をセットカウント2―0で下して優勝。同種目では五輪、世界選手権を通じて日本勢初の金メダルを手にした。
日本代表の朴柱奉監督によれば、中国入りしてから腹筋を痛めたそうで、準々決勝以降は痛み止めを服用。満身創痍で臨み、決勝で中国の実力者を退けた。
一時は世界ランク2位にまで上り詰めながら、違法賭博により、リオ五輪出場の道は断たれた。出場資格停止処分を経て復帰後、初のビッグタイトル獲得に桃田は「(世界2位の時よりも)今の自分の方が強いと思う。このまま感謝の気持ちを忘れずにプレーできればもっと(ランクは)上がってくる」と手応えを口にした。
日本男子のエースが五輪に次ぐビッグイベントで結果を残したが、バドミントン関係者からは「今後を見据えたら時期尚早だ」という声も少なくない。