はびこるアスリートの犯罪に拍車かける国と大メディアの罪
バカは元巨人の選手だけじゃない。
同僚のユニホームや用具を盗んだとして、元巨人の外野手・柿沢貴裕容疑者(23)が8日に逮捕された。巨人はその前日、柿沢を解雇し、SNSで裸動画を拡散した篠原、河野には今季終了までの出場停止処分と罰金を科した。
プロ野球以外でもアスリートによる不祥事は後を絶たない。スノーボード男子の五輪強化選手(当時未成年)は、2015年の米国遠征中に大麻を使用。16年には男子バドミントンの新旧エースが違法カジノで賭博をしていたことが発覚。昨年は、シニアのプロゴルファーがひき逃げで逮捕され、今年に入るとカヌーの男子選手がライバルの飲み物に禁止薬物の筋肉増強剤を混入させるという前代未聞の事件が世間を騒がせた。ここ2、3年だけでも、スポーツ選手の犯罪はてんこ盛りだ。
■自分は特別
年齢に幅はあるものの、彼らに共通しているのは競技一筋で生きてきた「スポーツバカ」という点だ。
工藤健策氏(スポーツライター)は「かつての選手たちは、貧しくても、清く、正しく、美しくがモットーでしたが」と言って、こう続ける。