日本バド界初の快挙も…山口茜「女王」維持に足りないもの
世界バドミントン連盟(BWF)は19日、最新の世界ランキングを発表し、山口茜(20=再春館製薬)が、前回の2位から1位に浮上した。日本勢が世界ランクでトップに立つのは、女子ダブルスの高橋、松友組以来で、シングルスでは男女を通じて初の快挙だ。
山口は昨年11月のスーパーシリーズプレミア中国オープンで優勝。同12月には世界ランク上位8人が出場して年間王者を決めるスーパーシリーズファイナル(ドバイ)で初めて頂点に立つなど、着実にランキングポイントを積み重ねてきた。女子シングルス日本代表ではリオ五輪銅メダルの奥原希望(23)と並ぶエース格である。
福井・勝山高3年時の15年6月に初めて世界ランクトップ10入りしてから、約3年でトップに上り詰めた山口だが、女王の座は決して安泰ではない。
長らく世界ランク1位に君臨し続けたライバルの戴資穎(23=台湾)が壁となって立ちはだかるからだ。
国際大会での山口はエンジンのかかりが遅いスロースターター。ライバルの台湾人選手のように、自ら積極的に仕掛けて、スピーディーな試合展開を持ち味とする選手に対して後手に回るケースは少なくない。