移籍騒動で大揺れ バド福島&広田組と恩師の気になる関係
10日、バドミントン日本代表が、国別対抗戦(20日開幕=バンコク)に向けた合宿を公開。
先月末に再春館製薬所を退社し、岐阜トリッキーパンダースに入社した世界ランキング3位の福島由紀(25=写真右)、広田彩花(23=同左)組も約1時間、汗を流した。
すでに日本協会による移籍手続きが完了。今後は「岐阜」で、再春館製薬所元監督の今井彰宏氏(48)の指導を受け、東京五輪出場を目指す。
福島、広田の2人が大企業の安定した正社員の立場を捨ててまで移籍したのは、今井氏の指導に傾倒しているからに他ならない。
複数のバドミントン関係者によれば、今井氏は常に海外にアンテナを張り、戦術の情報収集に余念がない。研究熱心なうえに、理論派としても知られる。新たな練習、トレーニングを取り入れる際には、不安や迷いを取り除くため、選手が納得するまで説明を繰り返すという。
「ウオーミングアップから選手の動きに目を光らせるなど、熱心な指導は選手にも受け入れられている。自分の教えに納得しない選手には居残りで付き合い、自らもラケットを持って一緒に汗を流しています。福島、広田のように、今井氏の情熱的な指導に心酔する選手は少なくない。選手を乗せるのもうまく、『この人のために』と思わせる指導者です。熱のこもった指導は女子レスリングの栄和人監督に通じるものがあり、今では『バドミントン界の栄』と言う人もいます」(日本代表関係者)
栄監督はパワハラでケチをつけたが、多数の教え子を金メダリストに育てたのは事実。「バドミントン界の栄監督」の指導を受ける福島、広田組は頂点に立てるか。