白鵬は厳罰不可避か 春場所の“三本締め”に八角理事長激怒
その瞬間、あまりのけんまく、迫力に、近くにいた親方のひとりは震え上がったという。
去る3月28日、両国国技館で行われた理事会でのこと。当日は横綱白鵬(34)と師匠の宮城野親方(61=元前頭竹葉山)の姿もあった。春場所千秋楽のインタビューで観客に三本締めを促した行為を「優勝した横綱といえども、一力士としてそういうことをやれる立場なのかという疑問がある。(インタビュー後も表彰式などがあり)まだ途中なのに、会場が手拍子でいっぱいになりビックリした。理事会としてどう考えているのか」と横綱審議委員会が問題視。理事会に白鵬と宮城野親方が呼ばれ、聞き取り調査が行われたのだ。
芝田山広報部長(元横綱大乃国)によれば、白鵬は「平成最後の場所ということで、盛り上げようと思って締めた」という趣旨の説明をし、謝罪もしたそうだが、白鵬の行為が横審で問題になったのは今回が初めてではない。
白鵬には2017年の九州場所でも、優勝インタビューの最後にファンを促して万歳三唱をやった“前科”がある。当時も本人と宮城野親方が理事会に呼ばれて厳重注意を受けただけに、反省の色がないというか、あまりの能天気ぶりに腹に据えかねたのが相撲協会の八角理事長。